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ブログ

保育所経営ブログ

VOL.56「オリエンテーションで伝えるべき内容を整理しましょう」

2020.04.14

皆さん、こんにちは!

川原経営の神林です。

 

新年度を迎え、私の職場にも新たなメンバーが入職してきました。

いつにない社会情勢にもかかわらず、

当社に入職を決意してくれたことに感謝しつつ、

これからともに成長していければと思っています。

 

皆さんの園においても、

新入職員へのオリエンテーションに取り組まれている時期かと思います。

 

今回は過去のブログの内容も振り返りながら、

オリエンテーションで伝えるべき内容を整理してご紹介します。

 

①園の方針や計画を伝える

 

最も基本的なことではありますが最も重要なポイントです。

 

「その園で働きたいと思ったから、共感できると思ったから」

という理由で職場を選ばれる方が多いようです。

 

このように感じてもらえたのには、

しっかりとした園の考え方(方針)や具体の取り組み方(計画)があったからなのだと思います。

 

そうした事柄や職場の魅力をきちんと伝えていくことで、

保育士として働くことへのモチベーションを高めるようにしていきましょう。

 

また、「事業計画」を説明することも大切です。

園全体で取り組む具体的な行動を理解してもらうとともに、

計画的に仕事を進めていくことの大切さを認識してもらいます。

 

事業計画についてはブログの、

VOL.39「園全体で事業計画をつくろう!」

VOL.41「園全体で事業計画をつくろう!②」

VOL.42「園全体で事業計画をつくろう!③」

でも詳しく書きましたのでご参考ください。

 

組織体制と職務分担を伝える

 

法人や園の組織体制を伝えることも大切です。

自分が所属するクラスはどのような職員と役職で構成されているのか、

仕事で困ったときの相談先、報連相の順序などを把握しておくことは、

仕事をスムーズに進める上で必要なことだからです。

 

そのための準備として、

年度の変わり目には、組織体制や役割分担をきちんと共有しましょう。

 

A先生に相談したら「それはB先生に聞いて」

B先生に聞いたら「それはC先生じゃないとわからない」

 

これでは、仕事が滞るだけでなく、働く先生方を不安にさせてしまいます。

 

口頭で伝えることに加え、組織図や職務分担などを活用した方が、

わかりやすく共有しやすいでしょう。

 

③働くうえでのルールを伝える

 

就業ルールは職場によって異なります。

 

新卒の先生には社会人としてのルールを理解してもらう必要がありますし、

キャリア採用の先生には今の園の働き方にシフトしてもらわなければなりません。

 

そのために必要なルールについては、

vol.3「キャリアパスの勉強会で伝えたいこと」

vol.9「評価基準にメッセージを込める!」

Vol.37「個人情報を適切に管理しましょう!」

VOL.54「SNSトラブルに注意しましょう」

VOL.55「就業時間を適正に管理しましょう」

 

でも詳しく書きましたので、参考にしていただきながらきちんと伝えていきましょう。

 

良いスタートを切るためには最初が肝心!

お伝えした①~③に加え、

OJTを通じて「仕事そのもの」を教えていくことになります。

 

一度にすべてをお伝えすると、

ただでさえ緊張している先生はパニックになってしまうので、

段階的・計画的・継続的に実施していくようにします。

 

 

入職当初のオリエンテーションでは新入職員に、

「この園に入って良かった」

「安心して働ける職場だ」

と感じてもらえることがとても重要になってきます。

 

働くための初めの一歩が上手く踏み出せるよう、

園全体でサポートしていきましょう!

 

 

◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
人事コンサルティング部 副部長。2012年入社。保育士・社会福祉士。保育園、そして老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。帰国後、会計や経営コンサルティングの仕事は未経験ながら、コンサルという仕事への憧れ、そしてホームで働いた現場経験を活かせるのではないかという想いをもって、この世界へ飛び込んだ。以来、介護・福祉施設の経営コンサルタントとして主に法人開設支援などを行なっている。
© Kawahara Business Management Group.