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福祉施設開設支援

老保一体の実現に向けた取り組み

社会福祉法人桔梗苑福祉会 特別養護老人ホーム『寿松園』

 今回紹介するお客様は、静岡県湖西市にて保育所を運営されてきた社会福祉法人桔梗苑福祉会です。このたび、地域密着型特別養護老人ホーム(以下、特養)を2018年8月に開設しました。お話を伺ったのは松浦弘太郎理事長。保育事業から介護事業を展開することとなった経緯や開設までのプロセスなどについて伺いました。

取材時期:2018年9月

社会福祉法人 桔梗苑福祉会 概要

2012年6月 社会福祉法人桔梗苑福祉会を設立(初代理事長 松浦悦男氏)
2013年4月 静岡県湖西市に真愛保育園(定員90名)を開園
2018年4月 真愛保育園 増設(定員100名へ拡充)
2018年8月 特別養護老人ホーム寿松園(定員29床)を開設

桔梗苑福祉会では法人設立以降、保育事業を運営して来られましたが、このたび介護事業を展開することとなった動機を教えてください。

 私が最初に社会福祉事業に関わったのは介護施設でした。当時、介護現場で感じたのは、ご利用者とご家族、つまり親と子の関係が希薄になっているのではないかということです。家族観は人それぞれですが、これからの子どもたちには、優しさと豊かな心を持って両親や祖父母を敬い大切にする心を育んでほしいと考え、2012年6月に社会福祉法人桔梗苑福祉会を設立、2013年に真愛保育園を開園しました。法人設立当初から、介護事業への展開を考えており、老保一体の実現が当法人の目標でした。2016年、保育所の運営が軌道に乗ったタイミングで、湖西市での地域密着型の公募があったため、応募することにしました。


寿松園の特徴やこだわりを教えてください。

 真愛保育園から車で5分ほどの場所に開設しました。地域密着型なので、特養は全室個室の29床、ショートステイ10床とデイサービスも併設しています。また、地元の方々に気軽に立ち寄っていただくことを目的とした地域交流スペースを設置し、ここでは喫茶店を常設する予定です。こだわった部分としては内装や配色でしょうか。いくつかの施設を見学に行きましたが、無機質で暗いイメージにしたくなかったため、明るくて温かみのある内装や配色をリクエストしました。この部分に関しては保育園の先生たちの意見も参考にするため、会議に参加してもらいました。



エントランスホール

地域交流スペース


開設にあたってご苦労された点などはありますか。

 工事業者を選定する入札を2回実施したことです。これにより、当初のスケジュールが2ヶ月ほど後ろ倒しになり、その後に控えていた就職説明会や備品の入札などの日程もスライドしたため、開設直前には準備担当に随分と負担をかけてしまいました。当初のスケジュールは今思えばかなり厳しいものだったと思います。補助金事業のため原則当年度内に完了しなければならなかったのですが、再入札により事業年度をまたぐこととなったため、現実的なスケジュールに組み直しました。

8月の開設から約半年、運営のご状況についてはいかがですか。

 待機者が多い地域だったため、開設前から申込みや問い合わせは多く寄せられました。特養については、通常、1ユニットが満床になってから、他のユニットにご入居いただくところ、最初からユニットごとの連携を高めるため、3ユニットに満遍なくご入居いただくよう進めてきました。課題もありますが、まずは事故なく毎日お過ごしいただくことを念頭に運営しています。特養で初めて勤務する職員もいますが、皆よく頑張ってくれています。開園が当初より延びたことによって、職員研修にじっくり時間をかけることができました。結果的に職員の結束やチームワークの向上につながったと考えています。

法人が目指している「老保一体」に向けての取り組みはいかがですか。

 まずは、デイサービスやショートステイ、次に地域交流スペースを解放するための準備をしているところです。運営の土台がきちんとできたら、保育園の子どもたちを招いて催しをしたり、保育園の行事に参加したり、保育園の先生たちに介護現場を体験してもらったり、当法人ならではの取り組みを行いたいです。

特養開設を進めるにあたっての川原経営のサポートについてお聞かせください。

 私はオーケストラでいうと、コンダクターのような立場だと思っています。文章を書いたりお金の計算をしたりすることが決して得意ではないので、信頼できる専門家にサポートしてもらえて良かったと感じます。今回、保育所や特養で勤務された経験のある川原経営のコンサルタントにご担当いただき、とても心強かったです。

今度の展望をお聞かせください。

 湖西市には、まだ待機児童や特養の入所待機者がおり、保育園の増園も具体的に検討しているところです。これからも自治体や関係機関と連携し、地域福祉の向上に一翼を担えればと考えています。子ども、高齢者、家族、職員、当法人に関係する方々が喜びを感じられる場でありたいです。

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