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医療が活きる、介護が活きる、つながりヒント
VOL.7「病院機能評価プロジェクトでのコンサルタント活用法」
皆さま、こんにちは。
川原経営総合センターの遠藤です。
先日、あるお客様で法人事務局の方から、ご質問がありました。その方は入職してまもなく、
病院機能評価の受審のためのプロジェクトを担当することになったのです。
「(入職したばかりで)まだ職員の顔と役職を覚えたぐらいで院内のことを
しっかりと理解できていないのですが、私が中心でやってかまわないのでしょうか。」
プロジェクト成功のカギは事務職員の意識
受審の際のプロジェクトにおいて、さまざまな職種の意見調整をする局面が多くあります。
円滑に進めるには、専門性が発揮される部分は各職種に任せながらも、事務職員自身が中心となる意識を持っているかどうかで、
仕事の進めやすさが変わってきます。
事務職員がリードできなければ、各部門からの要望を言われるままになり、
自身にもストレスになるばかりか、プロジェクトもうまく進められません。
事務職員がうまく流れを作ることができるかどうかが、プロジェクト成功のカギといえます。
病院機能評価受審を現場改善、経営改善につなげるためには、
職員の方々自らが手を動かし、喧々諤々議論し、考えることが必要です。
時折、コンサルタントがスケジュール管理をしてくれる、答えを教えてくれるとおっしゃるお客様が
いらっしゃいますが、そういった情報提供は病院のためにならないと考えています。
事務職員がプロジェクトをリードされている病院様では、ご自身で作成された資料はもちろんのこと、
私たちコンサルタントが提出した資料もすべてご自身で説明しきります。
読み込み咀嚼したうえで、「当院はこういう風にしていかなければならないね」とうまくリードされます。
私は「私たち(コンサルタント)を相談できる相手、後ろ盾として活用していただきたい。」
とお伝えしています。
多くのご支援の経験から病院機能評価受審のみならず、 そのプロセスの過程で行う業務改善の結果として
医療の質向上に進む道筋はお示することができると思います。
また、院長、プロジェクトリーダーの先生には、事務職員に任せきりにせず、
積極的に声をかけ問題共有をしていただきたいと思います。
この重責を担う事務職員にとって大きな支えになるはずです。
事務職員の方々が中心となる意識をもって取り組んでいただけるよう、
私たちコンサルタントもサポートしていきたいと思います。

- ◆ 遠藤 愛 プロフィール ◆
- 病院コンサルティング部所属。社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士。一般企業の営業職から訪問介護事業所での勤務を経て、二次救急病院(一般病棟・地域包括ケア病棟)の医療ソーシャルワーカーになる。様々な支援に関わるやりがいを感じながらも、「患者さん・家族の支援には病院の体制が重要」と痛感し病院経営支援の道を志した。現在は病院運営全般支援業務、病院機能評価受審支援を主に業務を行っている。
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