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医療が活きる、介護が活きる、つながりヒント

Vol.6「病院機能評価プロジェクトを担当する事務職員にとっての3つのメリット」

2023.09.21

皆さま、こんにちは。
川原経営総合センターの遠藤です。

 

私は普段、病院機能評価受審を目指す病院様のご支援をするコンサルティング業務に従事しています。

今回は、受審の際に事務局を担うことが多い事務職員の方々に向けてお伝えします。

 

受審にあたっては通常、院内にプロジェクトが結成されることが一般的です。

院長や診療部長がトップであるものの、実際にプロジェクトを推進する“エンジン”となるのは事務職員の方々です。

 

ただ、更新審査の病院でも、前回受審時の関係者の多くが異動や退職していたりして、“そもそも機能評価とは?”から始めることもあります。

通常業務もあるので負担感もあり、最初は気が重いかもしれません。事務職員にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

私は次の3点をお伝えするようにしています。

 

病院機能評価プロジェクトを担当する事務職員にとっての3つのメリット

 

①院内の人脈を増やす機会になる

事務職員の多くは、医師と直接同じテーマについて検討する機会はなかなかありません。

特に大きな病院だと医局秘書を通して用件を済ませることがあります。

病棟ラウンドやケアプロセスの対応を考える場において、医師と共同して業務を行う良い経験になります。

 

② 院内のオペレーションが理解できる

病棟での医療職の業務や知識や技術を垣間見ることができます。

事務手続き的なやり取りから、業務レベルまで相談できる関係性づくりにつながります。

 

③ 病院全体の理解につながる

職種にもよりますが、事務職は普段は事務室の中にいることが多いです。

機能評価の業務によって、病院にあるさまざまな部署や機能を知ることができ、病院全体を理解することができます。

 

つまり、プロジェクトに関わり、推進することで、事務職員としての仕事にプラスになる経験ができるのです。

これまでの業務を効率化したり、新しい付加価値を生んだりするきっかけになるかもしれません。

病院機能評価認定取得までのプロセスに関わることに価値がある、ぜひそのような視点をもって取り組んでいただきたいと思います。

 

 

 

 

◆ 遠藤 愛 プロフィール ◆
病院コンサルティング部所属。社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士。一般企業の営業職から訪問介護事業所での勤務を経て、二次救急病院(一般病棟・地域包括ケア病棟)の医療ソーシャルワーカーになる。様々な支援に関わるやりがいを感じながらも、「患者さん・家族の支援には病院の体制が重要」と痛感し病院経営支援の道を志した。現在は病院運営全般支援業務、病院機能評価受審支援を主に業務を行っている。
© Kawahara Business Management Group.