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人事労務研究室ブログ
法人の行事を計画的に企画しよう!
皆さんこんにちは。
川原経営の薄井です。
10連休が明け、4月入職の職員の研修もひと段落、
本格的に現場での業務が始まっているものと思います。
“5月病”という言葉があるように、年度が始まって2~3か月が経過するこの時期は、職員(特に新社会人)のモチベーションが低下しやすいと言われています。
学生気分からなかなか抜け出せずストレスを感じたり、現場での理想と現実とのギャップを受け入れることができず悩んだりと原因は様々です。
モチベーションが安定しないのは、新社会人だけではなく学生も同じです。
実は小・中学校、高校等ではこのような時期に備えた“ある工夫”をすることで生徒の不登校を未然に防いでいるのです。
その“ある工夫”とは学校行事です。
新年度の4~6月、夏休み明けの9~10月頃に遠足や運動会、合唱コンクール等が予定されているのは、「生徒のモチベーションが低下しやすい時期に、生徒同士が行事に楽しく取り組むことで新しいクラスで馴染めるように、学校に通うことが楽しいと思えるように」という学校側の狙いがあるからなのです。
医療法人や社会福祉法人でも、法人内行事を行っている法人は少しずつ増えているように思います。他法人の事例などを参考に、行事の開催を検討してみてはいかがでしょうか?
近年、ワークライフバランスが重要視されがちですが、医療・福祉施設の場合、夜勤や拠点の違いから普段なかなかコミュニケーションをとれない職員もいますから、人材交流の場として活用できるでしょう。
既に行事を行っている場合は、開催時期を、再度検討されるといいと思います。離職が重なりやすい時期の2~3か月前に行事を行うことで「○○病院で頑張ろう!」と思ってもらえるきっかけになるかも知れません。また、職員の家族を呼べば、「旦那さん(奥さん)の職場はいい雰囲気だな」と思ってもらえるはずです。
ちなみに、行事への参加を義務付ける場合や患者・利用者に参加してもらう場合は、当然労働時間としてカウントし、有事の際は労災保険の適用も認める必要があります。企画する場合は、任意参加とし、参加する人は休日扱い(有給取得も可)、準備にかかる諸費用は法人負担とする程度がいいでしょう。
法人内イベントとして行われている内容(例)