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保育所経営ブログ

VOL.87「多面評価のポイントと進め方」

2023.02.22

皆さん、こんにちは!
川原経営の神林です。

 

少しずつ日が延びてきました。

明るい時間帯が長くなると活動意欲も高まってくるので、
何か新しいことにチャレンジしてみたいと思えてきます。

1歳年を取るごとに1つでもできることや体験したことが増えていくといいなと感じます。

 

さて、この時期になると「人事考課」に取り組む園は多くあると思いますが、
最近では「180度評価」や「360度評価」などの「多面評価」を行っている園も増えています。

 

今回はこの多面評価のポイントと進め方について解説します。

 

多面評価とは

一般的な人事考課は上司が部下を評価する形式で行われますが、
ここに同僚や部下など、異なる立場の複数の職員が評価に関与するのが多面評価です。

これを上司と同僚が行うことを一般的に「180度評価」と呼び、
部下も関与し全方位的に評価する仕組みを「360度評価」と呼びます。

多面評価のメリット・デメリットは以下のとおりです。

 

多面評価の進め方

多面評価の進め方やルールは園ごとさまざまですが、
一般的には以下のとおりに進めます。

 

【手順1】A副主任の評価者を同僚・部下から5名程度選定する(評価者は公開しない)
【手順2】5名の評価者は、人事考課表を用いて各々評価を行う
【手順3】合計点数が最上位と最下位の評価を除いた3名の評価の平均値を算定する
【手順4】この平均値を多面評価結果とし、上司評価との「参考値」とする

 

 

運用のルールは園の規模や運用効率をアレンジすることができます。

多面評価を5名選定することが難しい場合は3名程度とするケースもありますし、
一次考課・二次考課・多面評価のすべての結果を「平均化」し、
それに基づいて最終評価を査定するケースもあります。

 

特に規模の大きい園や現行の人事考課がマンネリしてきている園においては、
一考の余地があります。

 

新たなチャレンジの一環として検討されてみてはいかがでしょうか。

 

 

◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
人事コンサルティング部 副部長。2012年入社。保育士・社会福祉士。保育園、そして老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。帰国後、会計や経営コンサルティングの仕事は未経験ながら、コンサルという仕事への憧れ、そしてホームで働いた現場経験を活かせるのではないかという想いをもって、この世界へ飛び込んだ。以来、介護・福祉施設の経営コンサルタントとして主に法人開設支援などを行なっている。
© Kawahara Business Management Group.