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保育所経営ブログ

VOL.74「中途採用者の経歴・能力などをチェックする際の留意点」

2022.01.14

皆さん、こんにちは!
川原経営の神林です。
本年もよろしくお願いいたします。

 

新年早々、都内では久々の積雪があり、
当日は品川駅構内でも多くの方が立ち往生してしまったようです。
翌日私は在宅勤務に切り替えたため、
朝、玄関の前を少し雪かきした後は、
自宅で作業やオンライン会議を行いました。

 

今回は、そのオンライン会議で本題の後にいただいた、
中途採用者の面接に関するご相談を紹介します。

 

「立派な経歴がある保育士さんから応募があったのだが、
なぜ当園に応募してきたのか何となく引っかかる。
前に勤めていた園にどんな人か問い合わせることって問題ありますか?」
というようなお話です。

 

中途採用者の前職(又は現職)の関係者に、
求職者のことを問い合わせる採用プロセスを
「リファレンスチェック」と呼びます。

 

このリファレンスチェックは
「求職者の同意のもと」に行われれば問題はなく、
採用可否や待遇を決定する際に有効な情報を得ることができます。

 

一般的な進め方としては、
求職者本人の同意を得た後、
前職(又は現職)の関係者に電話やメールなどで、
本人の仕事ぶりなどについて問い合わせます。

 

タイミングとしては「求職者の面接の後」となります。
そのため、気になる事項はできるだけ面接の場で解決することが望ましいでしょう。

 

本人がリファレンスチェックを拒否した場合や、
本人が同意しても前職(又は現職)の関係者が情報提供を拒否する場合は、
それ以上、無理強いすることは避けましょう。

 

仮に前職(又は現職)での評価が高い方であっても、
「新しい職場を知られたくない」・「辞めた(辞める)職場の方に手を煩わせたくない」
等の理由で、照会を拒否する場合や、
それならば応募を辞退する、ということも想定されます。

 

そのため「どうしても気になる場合」の手段のひとつとして、
心得ていただけければと思います。

 

採用・面接に関するトラブルは年々増加しているようなので、
必要な知識や情報はきちんと整理しておきましょう。

 

 

◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
人事コンサルティング部 副部長。2012年入社。保育士・社会福祉士。保育園、そして老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。帰国後、会計や経営コンサルティングの仕事は未経験ながら、コンサルという仕事への憧れ、そしてホームで働いた現場経験を活かせるのではないかという想いをもって、この世界へ飛び込んだ。以来、介護・福祉施設の経営コンサルタントとして主に法人開設支援などを行なっている。
© Kawahara Business Management Group.