医療機関・福祉施設の経営を総合的に支援するコンサルティング・グループ

創立50周年記念 お問い合わせ Twitter
  • 文字の大きさ
  • 標準

ブログ

保育所経営ブログ

VOL.64「効果的な指導を行うために①」

2021.02.15

皆さん、こんにちは!

川原経営総合センター人事コンサルティング部の高野橋です。

 

神林に代わり、今回から3回シリーズで、

「職員への効果的な指導を行うためのポイント」について、ご紹介いたします。

 

保育園を訪問させていただいた際、

「自分の指導が相手に響かない」

「新人職員とうまく関係性が築けない」

等のご相談をお受けします。

 

第1回の今回は「指導の目的と主体」と「指導者に対するサポート」について確認していきましょう。

 

指導の目的と主体

◆指導の目的は、『職員の成長』

一見当たり前のことですが、効果的な指導をするには、

職員の成長が大前提となります。

指導がうまくいかない状況をヒアリングしていくと、

仕事を教えること自体が目的化してしまっているケースがみられます。

 

◆指導の主体は、指導を受ける『部下』

指導者は、部下の『経験』・『能力』・『得意・不得意』・『性格・パーソナリティ』

等に応じて、教育・指導にかける時間も、部下にあったスピードで個別に対応することが求められます。

 

主体が指導者になっていると、指導者本位の対応になりやすく、

部下の成長を阻害したり、良い関係性を築くことが難しくなったりします。

(※部下のキャリアや年代によってアプローチの仕方が変わってきます。その点については、第2回で具体的に解説します。)

 

指導者に対するサポートも忘れずに

指導や育成は園全体で行っていくことが大切です。

指導者に以下のような対応が目立つ場合、

先述した「指導の目的や主体」を意識できていない可能性がありますので、

上司の立場にある方は、指導者へのサポートも心掛けましょう。

(※「管理職から指導者へのサポートのポイント」については第3回でお伝えします)

 

【指導者のNG対応 チェックポイント】

◆マニュアルに頼りっぱなしで指導(声掛けや見守り等)が十分でない(放任)

◆自己の考えを押し付けて、部下の考えや意見を聞かない(自分基準)

◆教える仕事の内容にバラつきがある(自身の得意分野に偏る)

◆できない理由を、部下のみの責任にする(責任回避)

◆他のクラスの新人と競わせる(指導者としての自身の評価を気にする)

◆威圧的・高圧的な態度や暴言を吐く(自分本位・感情コントロ―ルができない)

 

指導者には、一定の責任を自覚していただく必要がありますが、

指導者へ任せっきりになってしまうのも良くありません。

 

指導者自身も成長できるよう、園全体でサポートしていきましょう。

 

第2回では、

指導を実践する際のポイントを「キャリアや年代等の対象者別」

に考えていきます。

◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
人事コンサルティング部 副部長。2012年入社。保育士・社会福祉士。保育園、そして老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。帰国後、会計や経営コンサルティングの仕事は未経験ながら、コンサルという仕事への憧れ、そしてホームで働いた現場経験を活かせるのではないかという想いをもって、この世界へ飛び込んだ。以来、介護・福祉施設の経営コンサルタントとして主に法人開設支援などを行なっている。
© Kawahara Business Management Group.