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ブログ

保育所経営ブログ

VOL.53「個人目標でチーム力を底上げしよう!」

2020.01.24

皆さん、こんにちは!

川原経営の神林です。

 

毎年1月になると、

今年はこれを始めようとか、

これを頑張ろうとか、

色々と張り切ってプランを立てるのですが、

最初からあまり欲張ると、どれも中途半端になってしまったり、早々にガス欠になってしまったりすることもあるので、

何事も計画性と継続性が大切ですね。

 

この時期になると、来年度の事業計画を検討し始める保育園も多いと思います。

園の事業計画に加え、職員個々の目標を立てている園も増えてきています。

今回は「目標管理」を行う上で、気を付けるべきポイントを解説します。

 

目標を押し付けない

目標管理を行う上で重要なのは、職員一人ひとりに「目標を考えさせる」ことです。

しかし、いきなり目標といわれても、

園や自分自身がこれから成長していくうえで何が必要なのか、

よく分からないということも少なくありません。

 

そんな時は、

「自己成長または組織貢献のいずれかに関する目標とすること」

という大枠のルールのもと、各自に考えてもらうようにします。

 

上司の立場からすると、これをやって欲しい、目指して欲しい、

などの要望や期待があるかもしれませんが、上からの押し付けになってしまっては、

「考える機会」を奪ってしまうことになります。

前年度の振り返りと併せて、

自分なりの目標を立ててもらいましょう。

 

上司と部下で目標を共有する

個人目標は職員本人と上司とで共有します。

上司は部下が立てた目標に対して

どうしてこの目標にしたのか、問いかけてみましょう

 

「なぜこの目標を立てたのか」を聞いていくと、

職員本人の思いや願い、仕事をする上での戸惑い、迷いなどがみえてきます。

 

そこから部下の自己認識や興味のある分野を把握し、

上司としてサポートできる点を確認していくことが大切です。

 

目標を押し付けることはよくないですが、上司からみて、

「あまりに難しすぎる」、「当たり前のことすぎる」、「園の方向性に合っていない」

このような内容の際は、アドバイスしてあげることも大切です。

 

定期的に進捗を確認・報告する

多くの園では、定期的に職員面談を行っていると思いますが、

面談のタイミングなどを用いて目標の進捗も確認するようにしましょう。

進捗が滞っている場合、その原因が職員本人にあるのか、

職場環境や業務環境に問題があるのかを整理し、

必要に応じて業務改善や目標の見直しを検討しましょう。

 

 目標管理をきちんと行うコツは、

部下と上司の二人三脚で実行することです。

 

個人の目標だからと言って上司が関与しなければ、

日常業務と目標への取り組みが分断されてしまう可能性があります。

 

仕事にメリハリをつけるとともに、園のチーム力を底上げする意味でも、

取り組みを検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
人事コンサルティング部 副部長。2012年入社。保育士・社会福祉士。保育園、そして老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。帰国後、会計や経営コンサルティングの仕事は未経験ながら、コンサルという仕事への憧れ、そしてホームで働いた現場経験を活かせるのではないかという想いをもって、この世界へ飛び込んだ。以来、介護・福祉施設の経営コンサルタントとして主に法人開設支援などを行なっている。
© Kawahara Business Management Group.