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ブログ

保育所経営ブログ

VOL.52「働きやすい職場づくりに向けたICTの活用について」

2019.12.16

皆さん、こんにちは!
川原経営の神林です。

 

12月に入り寒さが一層厳しくなってきました。
地方へ出張することも多いのですが、
各地で本格的な冬支度が始まっています。

 

さて、今年度のキャリアアップ研修も
担当するすべての講義を終えることができました。
ご参加いただいた先生方、ありがとうございました。

 

今日は研修内でもテーマとして取り上げている
「ICT※の活用による業務効率化」について考えていきましょう。

 

※Information and Communication Technology(情報通信技術))

 

ICTの活用のメリット・デメリット

 

子どもの記録、登園・降園のチェック、出退勤のチェック、
など、ここ数年でICTを導入している園が増えています。
特に「書き物・記録」に関しては、以下のようにパソコンやタブレットなどの
デジタル機器を活用している園が多いようです。

 

 

図:保育所の記録等業務におけるICTの導入状況

(出典:日本保育協会「保育士における業務負担軽減に関する調査研究報告書」)

 

ICT化にはメリットとデメリットが考えられます。

 

業務を短時間化することで、
業務負担を軽減したり、
保育そのものに費やす時間を確保したりなど、
さまざまな点でその効果が期待できます。

 

その反面、取扱い方法やルールを共有できないまま安易に導入してしまうと、
期待していた効果が表れないばかりか、
保育の実践や職員同士の関係性にもよくない影響を及してしまう、
あるいは情報漏洩や情報消失などのリスクを回避することができず、
結果、保護者や地域からの信頼を失ってしまう可能性もあります。

 

 

まず検証してみる!という姿勢が大事

 

とはいえ、職場の業務改善を推進していくためには、
まずは検証してみる!という姿勢が大事です。
「業者に一度話を聞いてみる」
「導入している園の取り組みを見学する」など、
メリット・デメリットを体感した上でないと、
適切な判断ができません。

 

「うちの園はずっとこのやり方だから」と仕事の仕方を変えられないことこそが、
業務改善の最大の敵と言えます。

 

働きやすい職場をつくっていくために、
ぜひ検討してみましょう。

◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
人事コンサルティング部 副部長。2012年入社。保育士・社会福祉士。保育園、そして老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。帰国後、会計や経営コンサルティングの仕事は未経験ながら、コンサルという仕事への憧れ、そしてホームで働いた現場経験を活かせるのではないかという想いをもって、この世界へ飛び込んだ。以来、介護・福祉施設の経営コンサルタントとして主に法人開設支援などを行なっている。
© Kawahara Business Management Group.