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ブログ

保育所経営ブログ

vol.23「新人育成はバランスよく!」

2018.04.15

皆さん、こんにちは!

川原経営の神林です。

 

新年度を迎え、入園式やクラス異動、

新任の先生方の入職など、一年で最も忙しい時期ではないでしょうか。

 

新任の先生が入職された園では、

一定の期間で育成研修を行っていくと思いますが、

ルールやマニュアルを説明するだけで終わっていませんか?

育成担当の先輩職員に教育を任せっきりにしていませんか?

 

時間も労力もできるだけ効果的に使いながら、

教えられる側、教える側、双方が成長を感じることのできる育成を行うためには、

一人ひとりの職員に合った育成計画を立てる必要があります。

 

 

現場で業務を進めながら、上司や先輩が中心となって園の方針やルールや保育実践の基礎知識、技術を体系的に身につけさせる「OJT」

上司や先輩との話し合いを通じ、今後の成長に向けて必要な知識や技術を確認するとともに、職場外の研修やプログラム等に参加しながら研鑽に励んでもらう「Off-JT」

園が設定した課題に自主的に取り組んでもらう「自己啓発」

 

こうした学び方を、学ぶ内容によってバランスよく組み合わせながら進めていきましょう。

 

例えば、新卒の先生であれば、

社会人マナーやルール、モラル、話し方や記録の書き方などの基礎的な事柄は、

実践に入る前にある程度学んでおくと、保育実践に集中できますし、

他の職員や保護者との関係性も円滑になります。

 

同じ新任職員であっても、一定の経験がある中途採用の先生であれば、

自園の考え方やルール、日常業務の流れをしっかり説明しておかないと、

これまでの経験則や持論で行動してしまい、結果、現場の輪を乱してしまうことも考えられます。

 

自己啓発に関しても、自主性を尊重したいという気持ちは分かりますが、

課題や資料を与えて「これ学習しておいてね」だけで終わらせてはいけません。

 

課題の内容とボリュームを考えながら、常に進捗を確認しましょう。

 

自己啓発で大切なのは

  • それぞれの目線で何を感じ取ったのか
  • それをどのように他者に伝えることができるか
  • 他の意見も受け入れながら、自分の考えをさらに深め広げることができるか

 という点です。

 

レポートの提出や口頭での発表、他職員と意見を交わす機会など

「書く・発表する・考える・まとめる」の一連の行為を、園が意識的に進めていかなければ、

学んだ事柄は実践には活かされず、自己満足で終わってしまうので気を付けましょう。

 

年度がはじまると、どうしてもOJTが中心となりがちですので

Off-JTや自己学習の時間が取れないということもよく伺います。

 

そうならないためにも、

きちんとした計画を最初に立てることが重要です。

計画を先輩職員と本人で、定期的に振り返ることができるようになれば言うことありません。

 

私の部も今期から新入社員を迎えました!

改めて、育成は教えられる側、教える側双方が育ち合うことが大切だと感じつつ

新鮮な気持ちで、新しいことにもトライしていきたいと思います!

 

 

神林 佑介

◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
人事コンサルティング部 副部長。2012年入社。保育士・社会福祉士。保育園、そして老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。帰国後、会計や経営コンサルティングの仕事は未経験ながら、コンサルという仕事への憧れ、そしてホームで働いた現場経験を活かせるのではないかという想いをもって、この世界へ飛び込んだ。以来、介護・福祉施設の経営コンサルタントとして主に法人開設支援などを行なっている。
© Kawahara Business Management Group.