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ブログ

保育所経営ブログ

Vol.26「業務改善に取り組もう①」

2018.06.01

今回からは、保育の現場における「業務改善」について考えていきたいと思います。

先日お邪魔した保育園で、園長先生からこんなお話を伺いました。

「保育の仕事が大好きで、勤務時間が終わっても残って準備をしている職員がいる。

気持ちも分かっているし、本人もとても楽しそうに作業しているので、

『早く帰りなさい』と言い辛くて」

残業はあまり望ましいものではないけれど、

園長先生のお気持ちも、保育士さんの気持ちも分かる・・・。

何だか複雑な気持ちになってしまいました。

保育士にあっては、働きやすい職場づくりや業務の負担軽減を目的に、

ICTの利活用推進や代替職員の配置に対する補助など、

さまざまな対策が講じられているところですが、

複雑多様化する保育ニーズへの対応や慢性的な人手不足により、

職場環境を改善させることに手が回らず、

皆さん苦慮されているのではないでしょうか。

先ほどご紹介した保育士さんはもとより、多くの保育士さんは、

皆、保育という仕事が大好きなのだと思います。

本当ならば、保育実践に必要な業務を、決められた時間の中でこなすことができれば、

保育士さんの心も体も健康に保つことができますし、

大好きな保育の仕事も効率よく進めることができる。

「業務改善」というと、「経費削減」や「外部委託」、もっと悪いと「手抜き」など、

あまりいいイメージをもたれないことが多いようですが、

保育の現場では、

明るく元気な気持ちを持って保育が実践でき、

子どもたちと一緒にいる時間をたくさん持てるようになるために、

今ある業務をどのようにやりくりしていくか。

今の環境をどのように改善していくか。

このような視点のもと、

次回から、保育園の「業務改善」について考えていきます。

現場で使えるアイデアや取り組みなどもできるだけご紹介していきますので、

一緒に取り組んでいきましょう。

 

 

 

 

 

 

久保田真紀

◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
人事コンサルティング部 副部長。2012年入社。保育士・社会福祉士。保育園、そして老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。帰国後、会計や経営コンサルティングの仕事は未経験ながら、コンサルという仕事への憧れ、そしてホームで働いた現場経験を活かせるのではないかという想いをもって、この世界へ飛び込んだ。以来、介護・福祉施設の経営コンサルタントとして主に法人開設支援などを行なっている。
© Kawahara Business Management Group.