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ブログ

保育所経営ブログ

VOL.99「多様化する採用面接と留意点」

2024.03.15

皆さん、こんにちは!

川原経営の神林です。

 

卒園式の準備と新年度への備えなど、
保育園にとって最も忙しい時期を迎えていることと思います。

来年度から新たに迎え入れる職員が決まっている園もあれば、
中途採用者の面接を進めている園もあると思いますが、
昨今では採用面接のあり方も多様化しています。

今月はその取組事例をいくつかご紹介します。

 

● 求職者の緊張をほぐす「座談会形式」

園長先生だけでなく、同年代の先生などを交えた座談会形式は、
求職者の緊張をほぐし、人となりを把握するのに効果的です。

あえてカジュアルな服装で臨んでもらい、
空いている保育室に3~4人(求職者や園長先生を含めて)で、
コーヒーを片手に(履歴書は置かずに)、雑談します。

少しずつ園の雰囲気や魅力を伝えていき、双方がお互いに良い印象を持ったところで、
最後は園長先生と労働条件などについて話し合います。

 

● 求職者の負担をなくす「オンライン形式」

オンライン形式も最近のトレンドです。

「実際に会ってみないと判断できない」も良くわかります。

ただ、求職者にとって候補となる職場を訪れることは、
ある程度の覚悟が必要ですし、その分ハードルも上がります。

まずは、オンラインで話を聞いてみて、
お互いに印象が良ければ来園してもらう、
という進め方も合理的で効果的です。

同時にITリテラシーをチェックすることもでき、
仮に直前のキャンセルがあったとしてもそれほど大きな影響は受けません。

 

● フラットな関係性で会話ができる「社外面接」

園の最寄りの喫茶店やファミレスで行う社外面接にも一定の効果があります。

先述のとおり、園内での面接はいわば「アウェー」に乗り込む覚悟が必要です。

カフェなどの中立地で行う面接は、
周囲の目などを気にすることなく、フラットな気持ちで臨むことができます。

面接する先生にとっても、職場外のため、会話に集中できる点がメリットです。

 

● 面接の際の留意点

昨今では求職者のコンプライアンス意識も高まっており、
ちょっとした発言や質問が、意図せず失言となり、
求職者が離れていったり、園の評判を落としてしまったりすることも考えられます。

以下の点は注意しましょう。

 

ご紹介したカジュアルな形式の面接では、つい上記のような質問をしてしまいがちです。

面接時の留意点を十分に意識した上で、
採用の工夫に取り組まれてください。

 

 

◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
人事コンサルティング部 副部長。2012年入社。保育士・社会福祉士。保育園、そして老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。帰国後、会計や経営コンサルティングの仕事は未経験ながら、コンサルという仕事への憧れ、そしてホームで働いた現場経験を活かせるのではないかという想いをもって、この世界へ飛び込んだ。以来、介護・福祉施設の経営コンサルタントとして主に法人開設支援などを行なっている。
© Kawahara Business Management Group.