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ブログ

医療機関・福祉施設でのコミュニケーション向上委員会ブログ

Vol.24「2021年はみせるコミュニケーションを目指す」

2021.01.29

お知らせ 2021/12/22
当ブログ筆者の久保田真紀によるAmazonkindle書籍が発刊されました(税別:1,000円)

Amazonサイト: 「福祉・医療の現場のコミュニケーション向上委員会 Kindle版

 

昨年は本当に落ち着かない一年でした。
年が明けても、引き続き予断を許さない状況であることは確かなのですが、丑の年は「芽吹きの年」であります。

 

変わりゆく社会の状況を転換のタイミングと捉え、医療・福祉にかかる実践はもとより、
職場の人間関係のあり様や情報発信、共有の方法、連携・協働のあり方など、
積極的に見直す時がきているのだと感じています。

 

特に、コミュニケーションについては、マスク着用やソーシャルディスタンス、
密にならない環境づくりなど新しい生活様式(ニューノーマル)の中で、
「コミュニケーションをいかにみせていくか」がキーワードになってくると感じています。

 

「みせる」というといくつかの漢字が思い浮かぶと思います。
一般的に、視覚で物を捉える場合「見る」という漢字を用いますよね。

 

今回は、この漢字ではなく別の漢字をあてて、
今年、コミュニケーションを図る上でちょっとだけ気にしていただきたいことをご紹介してみます。
中には当て字もありますが、伝えたい意味を感じ取っていただけますと幸いです。

 

 

1.観せる

  何気なくみている状態よりも、よりよくみる、じっくりみるような様を表す時「観」という漢字を使います。
  この漢字には「本質を理解する」という意味もあります。
 
  自分以外の職場の仲間の様子や思いをしっかりと観るだけでなく、
  自分自身の行動や思いもきちんと観せていくことを意識したコミュニケーションを図っていきましょう。

 

 

2.魅せる

  「魅」は物の怪(化け物)ですね。こちらを引用するとちょっと怖い話になってしまいますが、
  もう一つの意味、「心をひきつけて惑わす」を良い風に捉えると、
  「魅了」や「魅力」など素敵な言葉に変わります。
 
  コミュニケーションを図る相手と、この職場で働くことの楽しさや喜び、苦しさを越えた先の充実感、
  醍醐味などを伝え合うことで、仕事の魅力を再発見するとともに新たな可能性を見出すことができる。
 
  そんなことを考えながら、互いの心をひきつけ合えるコミュニケーションを心がけてみましょう。

 

 

3.看せる

  医療・福祉の現場で働く皆さんにはお馴染みの「看」。
  「手」の下に「目」がくっついたこの漢字は、目の上に手をかざしている様を表します。
 
  これは遠くの物をみる時にする仕草で、転じて「見守る」「見抜く」という意味を持つようになりました。  
 
  社会が不安定な今、職場で働く仲間同士がこれまで以上に見守り合い、
  少しでも気になるところを見抜くことができたなら、
 
  そっと声をかけ、手を差し伸べあう、そんなコミュニケーションの機会をつくりだせるよう
  創意工夫していきましょう。

 

 
 

今回は新年のご挨拶もかねて短め。
来月からまた、皆さまのお役に立つコミュニケーションのヒントをご紹介していきますので、お楽しみに!
 
なお、来月からこのブログの更新日は毎月30日前後となります。
よろしくお願いいたします。

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