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保育所経営ブログ
VOL.64「効果的な指導を行うために①」
皆さん、こんにちは!
川原経営総合センター人事コンサルティング部の高野橋です。
神林に代わり、今回から3回シリーズで、
「職員への効果的な指導を行うためのポイント」について、ご紹介いたします。
保育園を訪問させていただいた際、
「自分の指導が相手に響かない」
「新人職員とうまく関係性が築けない」
等のご相談をお受けします。
第1回の今回は「指導の目的と主体」と「指導者に対するサポート」について確認していきましょう。
指導の目的と主体
◆指導の目的は、『職員の成長』
一見当たり前のことですが、効果的な指導をするには、
職員の成長が大前提となります。
指導がうまくいかない状況をヒアリングしていくと、
仕事を教えること自体が目的化してしまっているケースがみられます。
◆指導の主体は、指導を受ける『部下』
指導者は、部下の『経験』・『能力』・『得意・不得意』・『性格・パーソナリティ』
等に応じて、教育・指導にかける時間も、部下にあったスピードで個別に対応することが求められます。
主体が指導者になっていると、指導者本位の対応になりやすく、
部下の成長を阻害したり、良い関係性を築くことが難しくなったりします。
(※部下のキャリアや年代によってアプローチの仕方が変わってきます。その点については、第2回で具体的に解説します。)
指導者に対するサポートも忘れずに
指導や育成は園全体で行っていくことが大切です。
指導者に以下のような対応が目立つ場合、
先述した「指導の目的や主体」を意識できていない可能性がありますので、
上司の立場にある方は、指導者へのサポートも心掛けましょう。
(※「管理職から指導者へのサポートのポイント」については第3回でお伝えします)
【指導者のNG対応 チェックポイント】
◆マニュアルに頼りっぱなしで指導(声掛けや見守り等)が十分でない(放任)
◆自己の考えを押し付けて、部下の考えや意見を聞かない(自分基準)
◆教える仕事の内容にバラつきがある(自身の得意分野に偏る)
◆できない理由を、部下のみの責任にする(責任回避)
◆他のクラスの新人と競わせる(指導者としての自身の評価を気にする)
◆威圧的・高圧的な態度や暴言を吐く(自分本位・感情コントロ―ルができない)
指導者には、一定の責任を自覚していただく必要がありますが、
指導者へ任せっきりになってしまうのも良くありません。
指導者自身も成長できるよう、園全体でサポートしていきましょう。
第2回では、
指導を実践する際のポイントを「キャリアや年代等の対象者別」
に考えていきます。

- ◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
- 人事コンサルティング部 部長。保育園、老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。施設での経験を活かしたいという想いをもって2012年に川原経営に入社。保育所・介護施設等を運営する社会福祉法人の給与・人事考課・研修の制度構築支援に従事。その他社会福祉法人の設立・合併・事業譲渡支援など、医療・福祉経営に関する幅広いコンサルティングを行っている。
保有資格:行政書士・保育士・社会福祉士
著書:「地域に選ばれる特別養護老人ホームの作り方」「介護ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本」
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