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医療機関・福祉施設でのコミュニケーション向上委員会ブログ
Vol.12「人チューの一年でいこう!」
2020年が始まりました !
本年も「向上委員会ブログ」をどうぞよろしくお願いいたします。
年始ですので、今回はちょっとブレイクしてみたいと思います。
今年の干支は「庚子(かのえね)」。
動物でいうところの「ネズミ」になります。
干支の話をする時、私はいつも「十二支のはじまり」という昔ばなしを思い出します。
山のてっぺんに住んでいた神様が、動物たちにこういいました。
「元日の朝、自分の所にやって来た12番目までの動物に、一年ずつ交代でその年を守ってもらう」
それを聞いた動物たちは大騒ぎです。
我さきに神様のもとに参じようとします。
…と、ここまで書けば、たいていの皆さんは「ああ、あの話ね」と、内容が思い浮かんでくるはずです。
当年のスターであるネズミは、こっそりウシの背中に乗って、ウシが神様の前に着くと、ピョンと飛び降りて神様のところに走りこんだので、十二支の一番はじめになったとか。
「ネズミそりゃないわ~」(関西調でお願いします)
と、ブーイングが聞こえてきそうですが、実はほかの動物も結構やらかしています。
例えば、サルとイヌは途中で喧嘩を始めてしまいました。
一方、ウマとヒツジはのんびり仲良く一緒にゴールインしました。
良いところに目を向けることの大切さ
と、まあいろいろあった訳ですが、そんな中にあっても神様は分け隔てなく、それぞれの動物の良いところに目を向けて認めてあげているというところが、このお話の肝なのだと思います。
ウシの上にちゃっかり乗ってきたネズミは、神様に「ずるをした」と叱られても仕方がないのかもしれません。でも、神様は何も言わずネズミを一番にしました。
神様は、ネズミは「ずるい」ではなく「知恵者」だと認め、全ての動物の中の一番目に据えるのに望ましいと思ったのかもしれません。
サルとイヌは、最後まで険悪なまま神様の前に着いたのですが、咎めるのではなく、喧嘩の仲裁をしながら一緒にやってきたトリをサルとイヌの間に入れた順番にすることで衝突することを回避しました。
同時にゴールインしたウマとヒツジは、実は、「道中オオカミが怖い」と言っていたヒツジにウマが寄り添ってきた結果だったということを神様は知っていたので、仲の良いことを褒めつつ、ヒツジが申し出た通りウマを先の順番にしたのです。
よいコミュニケーションは自分から
「神様だから当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、見方を変えると、神様は登場する動物たちと相対する存在だということになります。
それは「人間」ですよね。
人には、相手を慮り(おもんぱかり・おもんばかり)ながら良いところ見つけ、認めてあげられる心の度量(広さ)があるということではないでしょうか。
「慮る」とは、相手のことをあれこれと思いを巡らし深く考える、気配りや思いやりを表わす言葉の一つです。
※「慮る」は「おもんぱかる」が正しい読み方ですが、「おもんばかる」と読んでも間違いではありません。
職場での人間関係で難しさや煩わしさを感じている人は多いと思います。
でもそんな時、少しだけ自分の感情から離れて、相手を慮ってみてください。
良いところが見えてくると、おのずと相手を思いやる言葉や行動が生まれます。
よいコミュニケーションはまず自分から。
「自己チュー」ならぬ「人チュー」の一年になるよう、今年も前向きに取り組んでいきましょう!
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