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保育所経営ブログ
VOL.49「採用面接時の留意点」
皆さん、こんにちは!
川原経営の神林です。
関東の一部では台風による被害が深刻化しているようです。
被害に遭われた地域の方々には、一日も早いご回復をお祈りいたします。
さて、前回に引き続き「保育士の採用」に関して、
今回は「面接」について、あらためて確認してみましょう。
「良い職場選び」は面接時にすでにはじまっている!
先日、ある自治体が主催する潜在保育士向けのセミナーの資料に、
「面接時における良い職場の選び方」として、
以下の3点があげられていました。
①面接の段取りがスムーズ
②質問の内容が一方的・形式的ではなく、面接官の態度が丁寧
③時間管理がきちんとしている
裏を返すと、面接時このような対応が出来ていなかった場合、
処遇面や環境面がいかに素晴らしい職場であったとしても、
求職者から敬遠される可能性があるということになります。
面接の段取りは求職者目線で
保育園が求職者を選ぶのではなく、求職者に選ばれることを意識した面接にしていきましょう。
そのためには、面接の機会を求職者目線で見直していくことが大切です。
簡単にポイントをご紹介します。
【面接の段取り】
・面接日は園の都合ではなく、求職者の都合を優先して設定する
・何日かの候補日や時間帯の幅をつくるなど、選択肢をつくる
・園側の都合で、面接日や時間を変えない
・他の会議などとダブルブッキングする日は避ける(時間の遵守のため)
【時間管理】
・約束した時間どおりに始め、面接の冒頭で(面接日程の調整時がより望ましい)どのくらいの時間がかかるかを説明し、同意を得ておく(求職者も次の予定がある場合もあるので)
・簡単な質問ですぐに終了しないよう、時間配分を意識した質問項目や質問の仕方を用意しておく
【質問の内容や態度】
・本籍・世帯構成・結婚等の予定の有無など、就職差別と思われる質問は絶対にしない(法的にも問題です)
・園の紹介など、面接官が一方的に話さない
・面接する側が資料を見たり、携帯を操作したりして、何度も中座しない(面接中は連絡が取れない旨を事前に職員に伝えておくことが大切)
・選考を急ぐあまり、労働条件ばかりを確認しない
・内定の確約が欲しいあまり、執拗に入職の確約を迫るような「すぐ来て」など、入職を促す言葉は言わない
このほか、厚生労働省のホームページ(公正な採用選考の基本)に、
採用選考時に役立つ情報が掲載されていますので参考にされてみてください。
良いイメージを抱いてもらえるように
当たり前のことにように見えますが、
面接官が求職者を見極めようとしているのと同様に、
求職者も園のことを他園と比較しています。
何気ない言動や対応が、求職者の記憶に園のイメージとして残ることもあります。
園長先生をはじめ、面接を担当する先生方は、
ぜひ一度、面接の仕方を振りかえってみてはいかがでしょうか。

- ◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
- 人事コンサルティング部 部長。保育園、老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。施設での経験を活かしたいという想いをもって2012年に川原経営に入社。保育所・介護施設等を運営する社会福祉法人の給与・人事考課・研修の制度構築支援に従事。その他社会福祉法人の設立・合併・事業譲渡支援など、医療・福祉経営に関する幅広いコンサルティングを行っている。
保有資格:行政書士・保育士・社会福祉士
著書:「地域に選ばれる特別養護老人ホームの作り方」「介護ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本」
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