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保育所経営ブログ
VOL.45「人事考課を上手に運用するコツ②」
皆さん、こんにちは!
川原経営の神林です。
前回のブログでは、人事考課のマニュアル作成や周知方法についてご案内しました。
今月は「考課者のスキルアップ」について解説します。
前回ご紹介した、人事考課の仕組みやルール、評価の基準や諸々のケースに応じた対応などが整えば、
つぎは「実際にやってみる!」ことが重要です。
と言ってもいきなり本番、というのは難しいと思いますので、「考課者訓練(研修)」で予行練習をしてみるのが良いでしょう。
実施する内容にそってポイントをご紹介します。
考課者訓練ポイント
1.人事考課制度の確認
「そもそも人事考課って何?」と思われている職員もいると思うので、
定められたマニュアルやFAQ(Q&A)を丁寧に読み合わせながら、浮かんでくる疑問やその答えを共有していくようにしましょう。
また、保育の現場に影響が出ないか心配される方もいらっしゃいます。
今後の取り組みスケジュールの確認などを行うようにしましょう。
2.人物事例を用いた模擬考課
実際に勤務している職員(もしくは架空の人物事例)を事例として、評価シートを用いて評価を行います。
それぞれの考課者の評価結果にズレが生じた際には、
「なぜそのような評価をしたのか」を意見交換することで、
評価基準の擦り合わせを行います。
この時点で、マニュアルやFAQの内容と実践に齟齬があれば、修正していくようにしましょう。
3.面談の練習
まずは、普段の業務への感謝、ねぎらいを伝える、
評価の結果を伝える、評価の疑問を確認しお互いに共有する、
来期の取り組み目標を部下と一緒に考える、
部下の要望や悩みを聞く、など
人事考課の面談はとても重要になってきますので、
必ず練習をするようにしましょう。
2人1組になって、上司と部下の配役で、ロールプレイ形式で行います。
ロールプレイが終わったら、互いが相手の立場になって、気づいた点や改善が必要な事柄について意見を交わします。
人数に余裕があれば、もう一人「観察者」となる職員を決めて、3人1組で行うとより良いと思います。
人事考課制度はあるけれど、日頃から意識した取り組みが行えていない園は多いと思います。
考課者訓練を定期的に行うことで、人事考課そのものに対する意識を高めてみてはいかがでしょうか。

- ◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
- 人事コンサルティング部 部長。保育園、老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。施設での経験を活かしたいという想いをもって2012年に川原経営に入社。保育所・介護施設等を運営する社会福祉法人の給与・人事考課・研修の制度構築支援に従事。その他社会福祉法人の設立・合併・事業譲渡支援など、医療・福祉経営に関する幅広いコンサルティングを行っている。
保有資格:行政書士・保育士・社会福祉士
著書:「地域に選ばれる特別養護老人ホームの作り方」「介護ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本」
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