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医療機関・福祉施設でのコミュニケーション向上委員会ブログ
VOL.2「新しい職員を迎えるための『コミュニケーションの準備』は万全ですか?」
みなさんこんにちは。
間もなく新年度が始まりますね。
皆さんの職場では、新しい職員をお迎えする準備は進んでいるでしょうか。
「新しい職員」と一口に言ってもさまざま。
新たに入職される職員もいますし、人事異動等で部署の新たなメンバーになる職員もいます。
それぞれに不安や期待、夢や希望をたくさん胸に秘められていることだと思います。
良いイメージはぜひ持ち続けながら、現場で活躍して欲しいものです。
そのためには、受け入れる側もしっかり準備をしてお迎えしたいものです。
制服やロッカー、必要書類の準備など、ハード面で思いつくことは多いと思います。
また、職場における役割を決めておくことや育成計画を立て、指導者を決めておくということも大切な事柄になります。
でも、忘れがちなのは職場の雰囲気づくり。
それも、特にコミュニケーションの部分は、受け入れる職員が皆、「当たり前にできるだろう」と確認を怠りがちです。
今回は、新しい職員をお迎えするための「コミュニケーションの準備」についてご紹介します。
新卒の職員は基本の解釈に「ずれ」がある?!
以前、ある介護施設に入職した新卒の職員からこんなことを言われたことがあります。
「基本的な挨拶でなくても、自分流の挨拶の方が良い印象を持ってもらえると思うのですがダメですか?」
皆さんだったらどのように答えますか。
この「自分流」というあたりが気になりますよね。
月刊WAM(月刊WAM2018年4月号)の記事でもご紹介しましたが、社会経験がない新卒の職員が身に付けている社会性は、学校や家族、友人関係などある限られた領域の中で身に付けられてきたものです。
社会の捉え方や人との関係性も、ある程度限定的な中で形成された社会性だということです。
そうした中で育まれた「自分流」は、万人に好感をもたらすとは言いきれないところがあります。
「社会風土に慣れていない」を前提として皆で意識して育てる
だからと言って、一方的にそれを否定したり、無理やり基本的なやり方を押し付けたりするのも如何なものかと思います。
何故なら、この職員は人に「良い印象を持ってもらえる」と思っているからです。
これは、相手に良い気持ちになって欲しいからこその思いですから、大切にしてあげたいものです。
基本的な態度や行動を理解してもらおうとする時は、「その意味」を伝えていくことが大切です。
社会生活の中で「挨拶」をする意味とはなんでしょう。
「挨拶」には「相手の心をひらく」という意味があります。
同時に、「自分はあなたの敵ではありません」ということを伝える意味もあります。
社会生活では、お互いのことを十分に知らないうちに関わりを持たなくてはならないことも少なくありません。
また、対人援助の現場では悩みや不安を抱えている、あるいは病気や高齢、障害のために自分の思いや考えを伝えることが難しい方々が多くいらっしゃいます。
どんな状況の方々であっても、相手が心を開いてくれることができるように挨拶するためには、どのような形や方法が望ましいかについて、皆で考え、一緒に行動していくことが望まれます。
こうした準備は、他職員が自身の行動を振り返る良い機会ともいえます。
挨拶だけではなく、いくつかの基本行動を洗い出しながら、それぞれの意味を伝え、行動できるよう準備を進めていきましょう。
次回は、新たな職員が人事異動等でやってくる!
そんな時の、コミュニケーションの準備についてご紹介します。
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