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保育所経営ブログ

Vol.38「業務改善に取り組もう⑦」

2018.12.03

改善策が出やすくなる手法としてよく使われるものに

「ブレーンストーミング」や「KJ法」などがあります。

ブレーンストーミングもKJ方も、付箋やカード、メモ紙にアイデアをどんどん出していく手法ですが、

ブレーンストーミングは、「自由に」「批判しない」「質より量」をモットーに、

自分のアイデアを出すだけでなく、他の人の意見から次々と新しいアイデアを連想していく手法です。

一方、KJ法は、ブレーンストーミングと同じようにアイデア・発想を出した後、

集まったアイデアを分類しながら整理し、問題を明らかにしていく手法です。

どちらも準備は簡単ですし、少人数でも大丈夫。

そんな「手軽さ」がよいところです。

一方で、アイデアが自由すぎて実用化できない、

あるいは、互いのアイデアを尊重するあまり、意見を高め合うことなく終わってしまう。

そんなデメリットもあります。

今回は、こうしたデメリットを克服しながら気軽にアイデアが出せる手法を、二つご紹介します。

オズボーンのチェックリスト

下図にある9つの質問にテーマを当てはめて考えていくことで、

効率よくアイデアを引き出していくことができる手法です。

シンプルですが、より具体的で実用的なアイデアを引き出すことができます。

 例えば、「毎月のお誕生会を効率的に開催する方法」というテーマなら、

など、当てはまりそうなテーマに落とし込んで考えていきます。

Qストーミング(クエスチョン・ストーミング)

質問してアイデアを発掘していく手法です。

進め方はブレーンストーミングと同じですが、

テーマに対するアイデアを出すのではなく、質問(疑問点)を出していくところに違いがあります。

質問といっても「よいアイデアはある?」のような直球の質問では、

相手が委縮してしまいますし、相手に気兼ねして発言が出にくくなってしまいます。

「なぜ~だろう?」「もし~だったら?」「どうすれば~になるか?」を意識した質問を考え、

前向きな発想を促していきましょう。

久保田真紀

◆ 神林 佑介 プロフィール ◆
人事コンサルティング部 部長。保育園、老人ホームで働いた後、オーストラリアへ留学。施設での経験を活かしたいという想いをもって2012年に川原経営に入社。保育所・介護施設等を運営する社会福祉法人の給与・人事考課・研修の制度構築支援に従事。その他社会福祉法人の設立・合併・事業譲渡支援など、医療・福祉経営に関する幅広いコンサルティングを行っている。
保有資格:行政書士・保育士・社会福祉士
著書:「地域に選ばれる特別養護老人ホームの作り方」「介護ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本」

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